16.7.12

中古としての転売可能性を考える必要はないですか?

これまでの住宅は、20年~30年程度で使えなくなってしまう建物が多く、資産としての評価も非常に低いものでした。がんばってローンを返済してきた家の価値が、25年でゼロになってしまうなんて施主にとってはなんだか切ない話ですよね。

 しかし、建物の耐久年数が増えればそれだけ資産価値は高まりますので、転売の可能性も視野に入れることはとても大切になります。


みなさんの暮らしは、年を重ねるごとに変化していきますよね?


結婚をして子供が生まれ、家を建て、子供が成長し学校に通いいずれ独立をする。
そして、老後を2人で暮らすのか独立した子供が家族を連れて帰ってくるのか、それだけでも住宅に求められる要素は変わってきてしまいます。




もちろん、私たちが住宅設計を考える際には暮らしの変化に対応出来ることを頭に置きます。しかし、その変化が大きくなった場合には、増築や改築をして暮らしに合わせることも1つですが、より暮らしに適した形を求めて転居し、それまでの家を転売することも選択肢の1つとなります。


この選択肢が1つ増えることで、最初に新築を考える時に無駄に大きな建物を建てなくても良いことになりますね。
これは、地域性やみなさんの考え方、状況によって変化しますが、選択肢が1つ増えることで無理をせずにみなさんに合った形を考えていくことが出来るのではないでしょうか。

 いずれにしても、みなさんが建てる家が自分たちの子供や孫たちの資産になるということをしっかり考えることが何よりも大切だと思います。