2.4.12

HAPPY×パッシブデザイン


そもそもパッシブデザインとは、光や風・熱を定量的に捉えて設計に取り入れる手法を言います。もちろんこれまでも、一般的には光が入るように・風が抜けるように配慮された設計が行われてきましたが、そのような感覚的なものではなくデータや計算結果をもとに家の快適性はもちろん消費エネルギーの軽減につながるような設計がパッシブデザインの大きな特徴です。



ハッピーハウジングでは、創業当初より住宅環境の改善に取り組んできました。その1つが断熱気密性能の向上であり、省エネの観点からも大変重要な要素となりつつあります。
以前には、内・外断熱論争など様々な立場の意見が入り乱れておりましたが、現在は方法論ではなく量的な検討つまりどのくらいの断熱材を屋根や壁・床下あるいは基礎に設置しQ値・C値がいくつになるかが大切であると見直されております。併せて、使用する材料や設置方法のメリット・デメリットを熟知して工事することも必要とされます。


何故断熱が重要なのか


話しがだいぶ逸れてしまいましたが、パッシブデザインにおいてもQ値・C値を向上させることは重要です。
ではどうして断熱は重要なのでしょうか?
1つには、外部からの冷気や熱気を室内に通しにくくする役割があります。また、人が感じる体感温度は室温と壁の輻射温度の平均値になりますから、壁の温度が外気の影響を受けにくくなればそれだけ室内は快適に保たれます。



もう1つには、パッシブデザインとして窓からの光や風によって暖・涼の熱を得ますが、折角得た熱を逃がさないように維持することも断熱の大きな役割なんです。そして、気密性を高めることにより断熱性を効率よく高めることが出来ます。


Q値の目標は1.0

長期優良住宅には、Q値・C値の基準が定められております。同じ栃木県内でも宇都宮は省エネルギー等級4においてQ値=2.7が基準とされています。しかし、私たちを含め地域で住宅環境を真剣に考えている会社ではQ値の水準は1.5~2.0となっており、エネルギー削減や地球温暖化対策はもとより光熱費の削減などからもQ値は1.0を目指す方向にあります。もちろん、コストとのバランスはありますのでどのくらいの負担でどのくらいのメリットが生まれるかをしっかり見定めながら性能の向上、コストの配分を検討していきましょう。



高性能住宅の住み方は

さて、話はパッシブデザインに戻ります。建物の基本性能を向上させ十分に快適性を維持できる建物が出来たとき、決して1年中閉めっ放しにして生活すれば良いのかというとそうではありません。先に述べたような基本性能があるからこそ、夏には暑い日中には窓を閉めて外気を遮断しどうしても暑いときには少しエアコンをかけ、夜間の外気温が下がった時には窓を開けて涼しい風をとりこみます。そしてまた翌日の日中温度が上がる前に窓を閉めるわけです。冬の時期はちょうどその反対ですね。また、春や秋のおだやかな季節には、窓を開けて外の空気をとりこむのも気持ちがいいものです。しかし、夜になると少し冷え込みますからその時は窓を閉めます。この時に断熱がしっかりされていないと、建物自体つまり壁や屋根などが冷えてしまっているためなかなか快適な温度に上がらないのです。ところが、断熱をしっかりしていれば体温や生活熱でも室温は上がり時間もかからずに元の快適な状態に戻るのです。このように、パッシブ=受け身とはいうもののその実は建物の性能に助けられながら積極的に自然を楽しんだり暮らしに自然を採り込んでいくのがパッシブデザインの素晴らしいところではないのかなと思います。
※画像出展:「省エネ・エコ住宅設計究極マニュアル」野池政宏氏著


HAPPY×パッシブデザインとは

ハッピーハウジングが考えるパッシブデザインとは、ホームページでもお伝えしている「7つの幸せ」をかなえることです。それはつまりお住まいになるご家族が健康で快適に楽しくいつまでも暮らしていけること=HAPPYということなんです。
いつでも、いつまでもご家族のHAPPYを願っております。